人事責任者のつぶやき – 1on1について –
HR本部マネージャーの廣田です。wantedlyプロフィールはこちら
会社の文化や制度について、また採用や評価に関することなど、
人事についての様々なテーマをつぶやいて(お伝えして)いきたいと思います。
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今回はグローバルエージェンツ(以下GA)で昨年から実施をしている人事施策の一つである「1on1」についてお伝えします。
昨今、導入されている企業も少しずつ増えてきていますが、1on1についてご存知でしょうか?
1on1は上長とメンバーの1対1(マンツーマン)の面談を指しますが、業務MTGや評価MTG、日常会話とは異なる対話の機会です。GAでは「従業員(メンバー)の成長をサポートする時間」と定義をしています。
月に1回、2回の頻度で実施をしていて、扱うテーマは限定せず幅広い内容を扱います。業務MTGとの違いは、面談に明確なゴールを設ける必要はないですし、論理的な説明を求めることもありません。まだ自身でもまとまっていない思考や考えをアウトプットし、話しながら整理することもあれば、上長に相談にのってもらいながら一緒に考えを進めることもあります。また、答えを求めず、とにかく聞いてほしいというような機会もあれば、チームの方針や戦略について上長に対してヒアリングする時もあります。メンバーが求めることを尊重しながら、期待に沿った対応を取ることでメンバーへの支援や成長に繋がると考えていますし、1on1を通してお互いの信頼構築に繋がります。また、1on1の仕組み化は、社歴や相性といったものに左右されない面談機会やコミュニケーション量を担保できるのも良い点の一つです。
実際に社内では下記のようなメンバーの声が生まれています。
<メンバーの声>
コミュニケーションがモチベーションに繋がった
普段あまり聞けない上長の考えや人柄に触れることで仕事をしやすくなった
次のチャレンジに向けてポジティブな気持ちになれました
話を聞いてもらえている、という安心感がありました
いつも否定せずに、こちらの意見を肯定してくれます
この取り組みを開始した目的は、今後の事業拡大と組織の成長に向けた未来への投資です。
コロナ禍を経て、会社は次の成長に向かっています。2024年3月には東京の渋谷にホテル「HOTEL GRAPHY 渋谷」が開業しました。今後も事業拡大に伴って、従業員が増えていくことを想定しています。組織規模が大きくなっていく中でも、従業員が組織に依存せずに活躍できる、自律的な組織を目指しています。そのためには、研修やマニュアルの整備だけではなく、コミュニケーションの強化や再構築が有効だと考えました。
導入にあたっては、1on1に特化した運用支援ツール「Kakeai」を導入し、実施状況や面談結果を定量化(スコア管理)しています。それによりコミュニケーションという形の見えないものを、可視化することができ、リモートワークの導入や、遠方の施設においてもコミュニケーションの状況を把握できるようになりました。
昨年2023年の夏から導入をして、まだまだ始まったばかりの施策です。変化や成果として表れるのは、長い目で見ていく必要があると思いますが、組織としてコミュニケーションの重要性を示すことはできていると思います。
「そうだろう」「そうに決まっている」ということを自己完結せずに、相手に伝えるということ。同じ言葉を受け取った際にも、人によって受け取り方や認識は容易に異なります。それを互いに認識や考えを伝えて擦り合わせること。「知ったつもり」にならずに確認すること。コミュニケーションと言っても様々な役割があります。そして相手を知ることで自身が取る行動も変化していきます。
そうして人材成長支援を行い、信頼関係を構築し、チームとしての組織力を身に着けていく。そのための人事施策である1on1についてご紹介をしました。
少し固いご説明をしましたが、実際の1on1面談ではリラックスした雰囲気でカジュアルな話題も扱います。アイスブレイクの時間を設けて、ゲーム感覚でお互いを知る時間も作ります。話すって楽しいよね、相手を知ることって大事だよね、そんな感覚で取り組んでくれているメンバーが多く、とてもうれしいなと思います。
HRとして「管理ではなく、対話によるマネジメントの文化をつくる」というミッションを掲げています。
コミュニケーションを大事にしている会社として、人事施策の一つをご紹介しました。
今後も社内の文化や風土が伝わるような内側の情報をお伝えしていきたいと思います!
<掲載情報:Kakeaiの事例紹介でインタビューを受けました>