迷いや変化を成長に変える——中堅社員4人が語る、未来の可能性を描くキャリアビジョン
● 現職:ワークプレイス部 マネージャー 兼 レベニュー 兼 カメラマン
● 経歴:学生時代にslash 川崎の開業フロントスタッフとして入社し、2020年に社員登用。フロント業務から.andworkの立ち上げまでマルチに携わる。現在は本社へ異動し、.andwork全施設のマネジメント(サービス設計〜マーケティング)を担う傍ら、ホテルの料金戦略(レベニューマネジメント)やカメラマンとしても幅広く活躍。
● 現職:PRマーケティング部 デジタルマーケティング担当
● 経歴:UNWIND HOTEL & BAR 札幌にアルバイト入社。正社員登用後は、札幌から小樽へ異動しフロントやイベント企画、開業準備、レベニュー管理など現場運営のコア業務を幅広く経験する。2021年より本社PRマーケティング部へ異動。現在はデジタル広告運用やニュースレター配信業務を担う。
● 現職:Graphic Grill & Bar サービス担当
● 経歴:WORLD NEIGHBORS CAFE 護国寺にアルバイトとして入社。その後社員となり、同店のマネージャーを経験したのち、WORLD NEIGHBORS CAFE 護国寺・清澄白河の兼任マネージャーを経験。現在はホテル併設レストランにてサービスを牽引する。
● 現職:HOTEL GRAPHY 渋谷 ゼネラルマネージャー(GM)
● 経歴:UNWIND HOTEL & BAR 小樽にアルバイト入社。2021年に正社員登用となりslash 川崎へ異動。フロント業務のほか経理や人事、スタッフ育成までホテル運営に関わる全般を経験する。2024年、HOTEL GRAPHY 渋谷の開業に伴いGMに就任。現在は全体の運営責任者としてチームを牽引する。
グローバルエージェンツ(以下、GA)では、新卒生入社時研修のいちコンテンツとして、入社歴7~12年の中堅先輩社員たちによるクロストークが行われました。新卒1期生にとって、中長期的な目線でキャリアを考えるとても良い機会となりました。
今回は、そこで行われたクロストークを大公開。それぞれの個性的なキャリアを、今だからこそ語れる視線で話していただきました。
◆ “まずやってみる”が、キャリアを動かす転換点
奥山 まずはキャリアの転換点についてフォーカスしながらお話ししていければと思います。まずはゼネラルマネージャー(以下、GM)である米澤さんにお話しを聞いていこうかな。
米澤さんはslash 川崎からHOTEL GRAPHY 渋谷への異動時にGMに就任していると思いますが、異動とGM就任を決断できたきっかけはあったんですか?
米澤 GMへの挑戦は、間違いなく私のキャリアの転換点です。ただ、もともと「絶対にGMになりたい!」という強い気持ちがあったわけではなく、むしろ「興味はありません」と言い切っていたくらいでした。きっかけは、社長との面談です。「異動時の希望ポジションはある?」と聞かれ、「slash 川崎でやっていたことを、HOTEL GRAPHY 渋谷でもそのままやりたいです」と答えたところ、小さい声で「まあそうだよね。でも普通だよね、それ」と言われまして(笑)。大きなショックを受けたわけではないのですが、「確かに普通だな」とその言葉がずっと頭に残っていました。その後、slash 川崎のGMとも話すうちに、「次の開業がいつになるかはわからないし、一度挑戦してみよう」と思えるようになったんです。そこから改めて社長と話し、正式に就任が決まりました。このような機会をくれた社長とslash 川崎のGMには、今でも深く感謝しています。
奥山 社長の言葉から気づかされた部分もあったんですね。GMになって役割の変化は色々な面であったと思いますが、特に大変だったことは何ですか?
米澤 開業前の新しい施設なので、まだ完成していないホテルに対して「米澤さんはどんなホテルにしたいですか?」といった質問をたくさん受けるんです。slash 川崎にいた時は大体のことは把握していたので、ある程度のことであればすぐに答えられました。しかし、HOTEL GRAPHY 渋谷に関しては全てが手探りで、答えられない状態。それが大変というよりも、すごく悔しかったです。社長にも思わず「今、米澤つらいです!」と言っていました(笑)。でもこの経験を経て、「1年後、2年後に良いホテルにするために、とにかく前に進むしかない」と覚悟が決まりました。あの葛藤も自分自身の糧になっているので、本当に大切な時期だったと感じています。
奥山 そこを乗り越えて、役割が変わったからこそ見いだせた楽しさもあるんでしょうか?
米澤 今までは自分自身の成長にばかりフォーカスしていましたが、GMに就任してからは現場メンバーの成長を実感できるようになりました。役割が変わったことで、今までとは違った視点で施設を見られるようになり、チーム全体の成長に目を向ける機会が増えました。そして、メンバーの成長を自分自身の喜びとして捉えられるようになったことが、以前との一番大きな違いだと思います。
奥山 GMになることで視座が高くなり、見える範囲が広がったということですね。
松島 米澤さんはフロント・飲食関わらず、迷っているチームがあるとひょいっと現れて「ここはこうしたらいいと思います!」って助言してくれるんですよね。そういう風にチームを動かしていってくれる姿がとても気持ち良いです(笑)
奥山 たしかに、色々な方面とコミュニケーションを図ろうとする姿勢も、ある意味GMに必要な要素ですよね。だからこそ大変ではあるけれど、やりがいもあるのかなと思います。
奥山 そんな松島さんは、入社して半年で店長になられているとのことでしたが、大変だったことなどはありますか?
松島 アルバイト時代も社員になってからも、迷ったときは上長に指示を仰いだり、相談する先があったんですが、それを自分で判断しなくちゃいけないとなると最初は戸惑いました。自分の感情だけで判断することはできませんし、相談してくれるメンバーの気持ちに寄り添う必要もあります。「できないこと」をどうやって納得してもらえるよう伝えるか、随分と悩んだ時期もありました。ワールドネイバーズ護国寺はソーシャルアパートメント(以下、SA)に併設されているカフェだったので、住人さんや一般のお客様、そして一緒に働くスタッフなど、本当に多くの人と関わります。「相手の立場に立って考え、行動する」という大切な姿勢は、この葛藤の時期に学びました。
奥山 ワールドネイバーズ護国寺やワールドネイバーズ清澄白河のようなカフェの形態から、ホテルレストランであるGraphic Grill & BARへの異動にチャレンジしようと思ったのはどうしてですか?
松島 約10年間カフェに勤務し、最終的にはマネージャーも経験させていただきました。ただ、私がそのポジションに居続けることで、現場で頑張っている後輩たちの上のポストが詰まってしまうのではないか、と考えたんです。私が一歩踏み出して席を空けることが、彼らが上を目指す良い刺激になれば、という想いがありました。同時に、毎日のように常連さんが訪れるSA併設のカフェとは異なり、毎日新しいゲストを迎えるホテルでの仕事に純粋な興味もありました。会社から「ワールドネイバーズのアットホームな雰囲気をホテルにも還元してほしい」と期待を寄せていただけたことも嬉しかったですし、何よりGMが米澤さんだと聞いて、「一緒に働いてみたい」と思ったことも大きな決め手になりました。
奥山 そうだったんですね。そんなお二人のような現場とは少し異なる「PR&マーケティング部」という部署で働いているルルさんは、UNWIND HOTEL & BAR 小樽からの異動だったということでしたが、異動の経緯を教えてください。
ルル ホテルではイベント企画やSNS運用など、本当に幅広い業務に携わっていました。その中で、より深く関わりたいと感じるようになったのがマーケティングの仕事です。社長にその想いを伝えたところ、ちょうど会社が運営するホテルブランドを束ねるアンブレラブランドの「LIVELY HOTELS」が立ち上がるタイミングだったこと、そして部署の体制強化の時期も重なり、声をかけていただきました。私自身、マーケティングの経験はほとんどありませんでした。しかし、これまで現場のサービスパーソンとして関わってきた大好きなブランドに、今度はマーケティングの立場から携われることに強い魅力を感じ、異動を決意しました。
◆ 逆境も変化も成長のチャンス。枠にとらわれず、仕事の幅を広げる面白さ
奥山 業種の異なる異動は、今まで培ってきたものを活かせるかどうか悩むと思うんですが、ルルさんはどうでしたか?
ルル それはありましたね。これまで経験したものが水の泡になってしまうんじゃないかと思ったこともあります。それはとても怖かったです。PR&マーケティングのチームもほぼ総入れ替えの時期だったので、どうやって立ち上げていこうか悩んだ時期もありました。ただ、ゼロから何かを作るということ自体にはとてもワクワクしていたので、今しかない機会を大事にしようとマインドを切り替えて、ポジティブに捉えることにしました。マーケティングに関する勉強方法やスキルや知識の身に着け方はチーム全体でサポートしてくださっていたので、それと並行してチームの運営体制を整えていきました。自分の中の「やりたい」を感じて行動に移すのが一番大事だと思っています。
奥山 知識やスキルはあとからいくらでも身に着けられるから、せっかくチャンスがあるなら気持ちを優先してやってみた、ということですね。
奥山 それで言うと僕の場合は、現場から「.andwork」のようなワークプレイスのマネジメント、そしてレベニューも兼任しているんですが、それぞれで求められるスキルは結構違いますね。
米澤 私の中で奥山さんは常に色々なことにチャレンジしていて、すごく「軽やか」なイメージがあるんですが、キャリアの中で一番大変だったなっていう時はいつなんですか?
奥山 軽やか、確かにそうですね。(笑)変化が大好きなタイプではあるので、基本は逆境も成長のチャンスと捉えています。その中でもやっぱり大変だったのは最初の1、2年目ですかね。コロナ禍真っ最中に社員になったので、稼働率もすごく低い時期でした。ゲストがいないからこそできることも沢山あったんですが、やっぱり最初は向き合い方が甘かったりもして…。地道にやるべきことをやることと、やりたいことを目いっぱいやることのバランスはやっぱり大変だったなと思います。
松島 ルルさんも奥山さんも、色々な施設の方と一緒に仕事をすると思うんですけど、複数の施設の人とコミュニケーションを取るうえで工夫していることが何かあったりするんでしょうか?
米澤 2人とも今は別業務で関わっているけれど、やっぱり現場を経験しているのは大きいんじゃないかな。たとえばずっとマーケティングをやってきた人とは違った、現場視点での提案をしてくれたりするので、そういった意味ではとても仕事しやすいなと思います。
奥山 そうですね、その通りです。たとえば中途入社の方なんかは、色々な会社を経験して専門性が高いという強みがありますよね。それに対して僕らの場合は、現場をより理解しているので、また違った角度からの提案やコミュニケーションのやり方があるんじゃないかと思っています。北海道にヘルプで呼ばれて2週間フロントに入ったり(笑)。そういうのもチャンスと捉えて楽しむことで、人とのつながりができて、より関係性が広がっていきました。
◆ 目の前のチャンスを楽しみ、自分の可能性を広げていくために
奥山 みなさんは、チャンスを掴むために普段から心がけていることとかありますか?
松島 私の場合は、「チャンスを掴むぞ!」と意気込むより、いきなり目の前に降ってくることが多い気がします(笑)。ホテルに異動してまずぶつかったのが、言語の壁でした。SAにも外国籍の住人さんは大勢いらっしゃいましたが、日本語を勉強されている方が多く、会話も日本語がメインだったんです。しかしホテルのゲストはそうではなく、当然のように英語で話しかけられるので、最初はすごく戸惑いました。「Good morning」しか言えない……みたいな状態です(笑)。それでも、英語が得意なアルバイトスタッフに協力してもらい、「今日はこのフレーズを使うぞ!」と毎日少しずつ勉強を重ねました。今では英語話者のスタッフが退職した後も、問題なく現場の営業を回せるまでに上達し、自分の中の確かな成長を感じています。
奥山 苦手なことでも、向き合っていくうちにいつの間にか好きになったり、できるようになって楽しくなったりして、壁を乗り越えてこられたんですね。
また、GAの特色として、ある日突然「これやってみない?」とチャンスが降ってくるカルチャーもありますよね。僕の場合も、2週間の旅行から帰ってきたら、なぜかレベニュー担当に指名されていて(笑)。それまでレベニューの数字なんてまともに見たことがなかったので本当に驚きましたが、挑戦してみたら意外なほどハマっていきました。最初は1施設だけだった担当が2施設、3施設と増えていき、自分の中で新しいキャリアポジションを確立できた感覚があります。目の前に与えられたチャンスを全力で楽しむからこそ、さらに次のチャンスが広がり、できることが増えて仕事がより楽しくなる。そんなポジティブなサイクルが、自然とできていったんだと思います。
米澤 奥山さんは、入社時に思い描いていた自分のキャリアはあったんですか?
奥山 入社した頃は、まさか今のポジションに行き着くとは想像もしていませんでした。ただ、自分の中に「最終的にやりたいこと」があり、そのためには事業全体を俯瞰できるようになりたい、という想いがあったんです。結果として、今「.andwork」の事業全体をマネジメントすることや、レベニューという数字の観点からホテルを見る経験が、すべてその想いにつながっていると感じます。与えられた役割を全力で全うしつつ、そこに自分の「やりたいこと」を少しずつ掛け合わせていくイメージです。そうやって目の前の多様な業務に挑戦し続けたことで、点と点だった経験がいつの間にか線になり、仕事の幅が大きく広がっていきました。
◆私たちが描く、これからのキャリアビジョンと未来の可能性
米澤 それで言うと、私も自分がGMになるとは思っていなかったです。ただ私はいつか地元でホテルを運営するっていう将来の夢があるので、GAで経験したことがその夢につながればいいなとは思っています。なので、経験したことのない色々な事にどんどん挑戦したいです。違うポジションとかも作っていきたいなあとも考えています。
奥山 いいですね!松島さんはGAでどのような影響力を持ちたいですか?
松島 私は人生で「将来の夢」がずっとなくて、とりあえずで生きていたところもあるんです。米澤さんみたいにホテルを開業したいとか、飲食店を運営したいといった夢がある方もいれば、私みたいに今が楽しいから働いている、っていう方もいると思います。
カフェでもホテルでも働かせていただいたのはとても良い経験だと思うし、もっとポジティブに干渉しあえる雰囲気を作りたいです。良いものはどちらにも還元していけたらいいなと思っています。
奥山 ルルさんはどうですか?
ルル 今でもわからないことが毎日沢山あるんですけど、それがわかるようになる変化や、自分なりの方法を模索しながら解決していけることにワクワクして働けています。さっき話したように私は現場の経験もあるので、マーケティングのスペシャリストになって、自分の得た知見を現場に還元できるようになりたいですね。個人的にも好きなブランドばかりなので、現場の良い相談相手として活躍できる存在になりたいと思っています。奥山さんはどうですか?
奥山 僕は今「社内フリーランス」的な立場に置かせてもらってると思っていて(笑)。.andworkもやるしレベニューもやるし、趣味でやってるカメラで写真も撮るし、社員旅行の幹事もやるし…。でもちゃんと、社長や上長がそういうポジションに僕を置いてくれている理由があると思っています。色んなところに顔を出して人をつなげたり、架け橋になることで他人のチャレンジを助けたり、自分自身も様々なことにチャレンジしていきたいなと思っています。
これから1期生の皆さんも、異動を含む色々な提案があると思います。もしかしたら全然想定していなかった、思いもよらない点と点がつながって、より良い結果になるかもしれません。変化を受け入れつつ、自分自身でも変化させにいく、という僕たちの姿勢が、皆さんの参考になるといいなと思っています。
入社したばかりの1期生にとって、これから自分たちが描いていくキャリアを中長期的な視点で考えるきっかけとなった今回のクロストーク。目の前の業務に留まらず、その先にある自分の可能性にワクワクするような、未来へのモチベーションに繋がる時間となりました。
それぞれのビジョンややりたいことに向かって、変化を楽しみながら邁進していく4人の姿は、これから現場に羽ばたく1期生の目にもきっと頼もしく映ったはずです。
カルチャーを体現し続ける先輩たち、そして彼らの背中を追ってスタートを切った1期生のこれからの活躍に、ぜひご注目ください!
